EDIX(教育総合展)東京2023 会期レポート
EDIX(教育総合展)東京2023
会期レポート
EDIX(教育総合展)東京が東京ビッグサイトで2023年5月10日(水)~12日(金)の3日間、開催されました。今回はまもなく開催のEDIX関西にも出展する企業から5社をピックアップして、詳しくご紹介いたします。
中高生の探求学習をサポートする“オンライン図書館”
株式会社ネットアドバンス:「ジャパンナレッジSchool」
ネットアドバンスは小学館のグループ企業で、元々は大学・公共図書館向きにデータベースの検索サイトを提供されています。探求学習が注目されたタイミングということもあり、2021年4月に中高生向けの「ジャパンナレッジSchool」の提供を開始しました。
「ジャパンナレッジSchool」は、百科事典や辞書をはじめ、新書や雑誌・マンガなどの約900冊のコンテンツを呼んでいただけるサービスです。スマホやタブレットなどでネット環境さえあれば使え、現在全国100校以上、10万人弱の生徒様に利用いただいているとのこと。活用方法として、学校の調べ学習はもちろん、新書や文庫も含まれているため、長期休暇の課題図書としても活用できます。
業務の自動化や外国の児童・生徒とのコミュニケーションなど学校現場のお困りごとを解決
株式会社テリロジーサービスウェア:「みえる通訳スクールパック」、「EzAvater」
テリロジーサービスウェアのブースでは、RPAツール「EzAvater」と教育機関向け多言語映像通訳サービス「みえる通訳 スクールパック」をご紹介しています。
「EzAvater」は、大学などで導入が進んでおり、例えば、履修データをLMSに連携したり、教室の予約管理のシステムとTeamsへの反映作業を自動化するといった使い方をしています。特別な知識が無くても自分たちで業務の自動化するシステムをつくれることも特徴の一つです。
「みえる通訳 スクールパック」は定額でいつでも多言語通訳を利用できる「みえる通訳」をベースにした教育機関向けのプランです。世界13か国の言語に加えて、手話にも対応。外国の児童・生徒、さらにその保護者のとの面談時など、コミュニケーションの際に利用いただいています。
学校のクラウド化に伴うゼロトラストセキュリティをマルっと支援
ユニアデックス株式会社:学校環境のクラウド化の支援
ユニアデックスはICTインフラを整えるサービスを提供している会社です。EDIXでは、学校のクラウド化やゼロトラストを取り入れたセキュリティ対策や導入支援について、ご紹介しています。
これまでの小・中学校では、学習用の端末と児童・生徒などの機密情報を扱う校務用の端末と2台に分かれて運用をし、それぞれのネットワークも分かれていました。いわゆる、ネットワーク分離型での運用だったものを、端末を1台にし、クラウド化をしていきましょうという方針が文科省から発表されました。
端末を1つにするということはネットワークも1本することとなり、これまで以上にセキュリティの担保が必要となります。
ユニアデックスでは、その方針に則ったクラウド化・セキュリティ対策をSASE(サシー)というもので一元的に管理するというご提案をしています。クラウドって何だろうというところの説明はもちろん、細かいヒアリングを行いニーズと予算に応じて、提案もしていただけるとのことでした。
超軽量カメラとペンで、瞬く間にタッチパネル化
株式会社学而舎:「V Board」
学而舎のブースでは「V Board」という既存のテレビモニターやプロジェクターで映写している先をタッチパネル化できる製品をご紹介していました。
わざわざモニターを買い替える必要はなく、専用のカメラとペンがあれば、タッチパネル化できます。モニターに向かって設置をすると、自動で画面サイズを検知し、認識します。カメラは43gと軽量なので持ち運びもしやすく、使いたいときにさっと使えることも特徴で、会議室や外出先でタッチパネルのモニター環境を作ることが可能です。
価格も安価なので、タッチパネル式のモニターや電子黒板の10分の1くらいで導入できます。EDIX関西では従来のものよりペンの反応速度が倍になった新製品がお目見えするそうで、ぜひ会場で試していただきたいというお話でした。
民間向けのノウハウをもとに、学校向けに展開したCBT
株式会社スプリックス:「CBT for school」
スプリックスは、学習塾経営を始め、教育コンテンツの開発・提供を行う企業です。
今回、紹介していた「CBT for school」は、学校向けにパッケージ化したCBT(Computer Based Testing)のプラットフォームで、基礎学力、主要5教科単元別、プログラミングの3つのテストが含まれています。
元々は塾や資格検定など民間向けだったCBTですが、それをそのまま展開したわけではなく、現場の先生たちの声をお聞きした上で、システムを調整・開発し、あえてシンプルで使いやすいインターフェースになっているのが「CBT for school」の特徴とのこと。また、アプリのインストールではなく、ブラウザ上で使えるといった使い勝手にもこだわったCBTです。
今週、インテックス大阪でEDIX関西を開催
第6回 EDIX(教育総合展)関西は、6月14日(水)~16日(金)にインテックス大阪で開催します。今回は、約120社の企業が出展予定です。こちらの記事で紹介した出展企業をはじめ、EDIX東京で多くの来場者でにぎわった、Google for Education、iPad Experience Center、サカワなども出展しますので、ぜひお越しください。
会場への入場には来場登録が必要です。下記より、ご登録をお願いします。
西日本の教育関係者の皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。
EDIXとは
学校・教育機関、企業の人事・研修部門など教育に関わる方に向けた日本最大の展示会です。
年に2回、東京・関西で開催をしています。
来場に興味のある方は下記から詳細をご確認ください。