株式会社サカワ 代表取締役社長 坂和 寿忠氏に聞く 出展製品の見どころやEDIX出展に対する思い など

株式会社サカワ 代表取締役社長 坂和 寿忠氏に聞く
出展製品の見どころやEDIX出展に対する思い など


2023年5月10日(水)~12日(金)の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催されたEDIX東京に出展の企業 株式会社サカワ 代表取締役社長 坂和氏に、製品開発にかける想いやEDIX出展にまつわるエピソードなどのお話を伺いました。

今回の出展にあたり、見どころの製品は?

Q. ブースでご紹介している製品について教えてください。

ワイードという黒板に写せるプロジェクターと黒板を紹介しています。
サカワの黒板はブルーグレーで、通常より薄い色の黒板です。通常の緑色の強い黒板だとプロジェクターの色がきれいに投影されないため、一般的なものより薄い色にしています。
プロジェクターでは、罫線やマスなど表示することができたり、サイズを変えたり、投影画面上からタッチ操作も可能です。もちろん黒板は通常のようにチョークを使って書くことができます。
今回のEDIXでは、タッチバッドのついたリモコンを新しく紹介しています。

専用のペンを使って投影画面に触れて操作する際に、タブの切り替えのために上部へ、ウィンドウのクローズは右上の✕ボタンへ、といったように広い黒板の前を行ったり来たりする必要があります。PCのそばにいればそういった操作も簡単にできますが、必ずPCのそばにいながら説明をしているとも限りません。
そうした悩みを解決するために、PCや黒板から離れていても操作できるタッチパッド付のリモコンを開発しました。リモコンについているタッチバッドはPCやタブレットを使う時と同じようにカーソルで操作ができます。画面を左に寄せる、右に寄せるなどのボタン操作もできます。領域」にわけています。


展示会は、製品を見て導入してもらうだけではなく、未来を見せる場

Q. 毎年EDIXにご出展いただいていますが、出展の目的やご成果などをお聞かせください。

EDIXの前身である東京国際ブックフェア(注:本の国際見本市。教育・学習書ゾーンが発展して2010年にEDIXが誕生した)から出展(2009年)しています。その当時は0.5小間でしたね。

教育関係者、特に学校の先生に知って欲しいと思って、Webなどで広告を出したりもしましたが、あまり効果を感じられませんでした。現場の先生ってWebで調べたりすることって少ないので。教育委員会の方もWebで調べるみたいな習慣があまりない気がしていて、費用対効果が薄いと感じています。

でも、展示会は先生や教育委員会に直接会えるし、濃い話ができる人たちに出会えています。よく展示会の出展をその場で売り上げを立てるもの、みたいに考えてしまっている方もいらっしゃるかもしれないですが、私たちは展示会を起点として、年間の売り上げにつなげるということを目的しています。実際にEDIXをきっかけとした商談から多くの売り上げにつながっており、年間売り上げの大半がEDIX出展によるものです。

また、弊社は毎年EDIXの会期に合わせて、製品を開発・発表するということも意識して取り組んでいます。

新しい製品についての感想や意見を聞ける場としてもそうですが、新しいチャレンジを見せることが信頼感につながっていると感じています。ちなみに新商品を出すと、不思議と既存の商品が売れていくといったことが起こります。展示会は、製品を見てもらい、導入してもらう場所でもあるのですが、未来を見せることが大事なんじゃないかなと思っています。


質を重視した目標と明確なコンセプトを伝えるブースづくりが重要

Q. 当日の目標や動き、ブースづくりなど工夫しているポイントがあれば教えてください。

まず、出展するにあたって数字目標を立てています。
名刺の数を目標にしていた時もありましたが、最近は名刺ではなく、具体的な商談数やブースでの滞在時間などを目標にしています。数の多さも大事なのですが、濃い話がどれだけできるか質を意識した数字を立てるようになりました。
また、商談をした後は、別の商談に入ることはせず忘れないうちに話をした内容を、バックヤードで入力するようにしています。ヒアリングシートも作っていて、導入時期や使用状況、困りごとなど事前に聞くべき項目もしっかりと決めて、来場者さんと話をします。

ブースづくりという点では、コンセプトを明確にするようにしています。
これまでは〇〇ルーメンのような機能をアピールしたキャッチをつけていたのですが、今回は黒板屋であることを一番に伝わる「やっぱ黒板が主役だと思う」をコンセプトとして、一番目立つように見せています。また、老舗の黒板屋をイメージできるブースデザインにし、色使いや書体、説明する社員は法被(はっぴ)や前掛けをするなど、老舗感を演出しました。
必要以上の声かけは行わず、こうしたブースの見せ方・演出で、来場者の方から興味を持って入ってきてくれる工夫をして、ブースを作るようにしています。

(EDIX東京2023の実際のブース風景)


Q. EDIXの記事をご覧になっている教育関係者の方にメッセージをお願いします。

私たちメーカーは、製品を通して現場の先生や子どもたちに最高の学びの環境を提供できるように日々活動しております。そういう意味で、私たちは学校の先生たちと教育現場のために働くチームだと思っています。
ぜひ一緒に未来の日本を支えてくれる今の子ども達のために何ができるかEDIXで熱く語りましょう。
ご来場お待ちしております。

 

サカワさんのWebサイトでも展示会出展のノウハウを公開しています。
ぜひ、こちらもご参考ください。

展示会への出展は本当にメリットがあるのか。ノウハウを公開

#19 「名刺を集めるのはもうやめた」サカワが、“姿勢と未来”を見せる展示会にシフトして成功した4つの施策


今週はインテックス大阪でEDIX関西です

インタビューにご協力いただいた株式会社サカワさんは、今週開催のEDIX関西にもご出展いただきます。

サカワ様の製品情報はこちらからご覧いただけます。

会場へのご来場には来場登録が必要です。下記よりご登録のうえ、お越しください。

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皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。


EDIXとは
学校・教育機関、企業の人事・研修部門など教育に関わる方に向けた日本最大の展示会です。
年に2回、東京・関西で開催をしています。
 

来場に興味のある方は下記から詳細をご確認ください。