EDIX(教育総合展)関西 2022 会期レポート
EDIX(教育総合展)関西 2022
会期レポート
2022年6月15日(水)~17日(金)の3日間、インテックス大阪にて、EDIX(教育総合展)関西を開催いたしました。「GIGAスクール」「個別最適化」など今注目のテーマを中心に、さまざまな教育関連の製品が一堂に会し、会場では出展企業と真剣に話をする来場者が多く見受けられました。
この記事ではEDIX関西での注目の製品・サービスを一部抜粋し、取材しました。
施設と保護者をつなぐ連絡帳支援システム
[ワールドビジネスシスコム(株):おぼこいず]
高知県のシステム開発会社であるワールドビジネスシスコムは「おぼこいず」という連絡帳支援システムを紹介していました。製品名は高知の方言で「幼い」を意味する「おぼこい」が由来になっているそうです。
このシステムは、児童の入退室管理や保護者との連絡帳機能、児童の健康チェック機能などを標準搭載しています。加えて、職員の勤怠管理やシフト作成などのオプション機能も充実しており、課題やニーズに合わせて機能の追加ができるようになっています。
施設の課題に応じた運用ができるため、保育園・幼稚園だけでなく、学童保育や特別支援学校などにも需要が広がっているそうです。
集金業務のストレスをゼロに
[(株)アイエスアイ:Mobile EXPAY]
金融コンサル・システムインテグレーターの会社である、アイエスアイでは、「Mobile EXPAY」という集金回収アプリを扱っています。
このアプリでは、保護者への集金のお知らせ、回収・督促すべてが行えるため、今まで教員が膨大な時間をかけていた集金業務がなくなり、先生の働き方改革に役立てることができます。先生の業務効率化の一つとして集金業務に課題感を持っている来場者が多く、需要の高まりが見られましたと担当者の方はおっしゃっていました。
また、「金融教育」という先生向けのeラーニングサービスも紹介していました。新学習指導要領に「資産形成」に関する内容が必修化。生徒へ授業を行う前の、先生に対してのリテラシー教育コンテンツとして、役立ちそうです。
教員研修の実務が全てwebで完結
[(株)ソフィア総合研究所:まなっぷぱれっと]
岐阜県のシステム開発会社のソフィア総合研究所は「まなっぷぱれっと」という、教員の研修を一元管理できるプラットフォームを扱っています。
このプラットフォームは、教員、教育委員会、学校管理者の3者を繋ぎ、教育委員会が行う研修について、計画策定・申込管理・学校管理者の決済までの作業をシステム内で一元化できます。また、教員が登録したプロフィールをもとに、最適な研修がマッチング表示され、研修の記録管理もできるため、教員のキャリア形成にも役立てられます。教員の免許更新の制度が変わったことにより、、需要が高まりつつあるようです。
先生の採点業務を効率化
[スキャネット(株):デジらく採点]
スキャネットは、紙のデータやアンケートのスキャン、分析などのシステムを扱う企業です。EDIX関西では、Windowsにインストールして使用するソフト「デジらく採点」を紹介していました。解答用紙を読み取ると、問題の数と回答が文字認識され、それをもとに配点や採点の観点などを登録しておきます。登録した内容をもとに、生徒の解答用紙をスキャンして読み取ることで、システムが正誤を判断して、採点をしてくるというものです。
マークシートだけでなく記述の問題形式にも対応していることも特長の一つ。さらに、今まではテンプレートの解答用紙のみの対応でしたが、テンプレートを使わなくても読み取り採点できるフレームレス対応もできるようになったとのこと。
今後ソフトウェアのインストールなしに使用できる、クラウド版もリリース予定だそうです。
プログラムを通してグローバルな人材を育成
[NOVAホールディングス(株):English Camp]
英会話教室や学習塾を運営するNOVAホールディングスは、グローバル人材の育成、次世代リーダーアカデミーにも力を入れています。
EDIXでは、幼稚園~中学生までを対象としたプログラムである、「English Camp」を紹介していました。
このプログラムでは、アクティビティやゲームを通じて、語学だけでなく、異文化理解を学ぶことができます。また、外国人講師だけではなく、外資系の企業のリーダーや海外で活躍する日本人などが講師として授業を行うことも特長の1つです。
ソフトやICTを活用して行う教育ではなく、「人」が作る教育に着目。子どものうちから多様な文化や考え方に触れることで、人生を成功するスキルを養い、強い日本人を育成することを目標としているとおっしゃっていました。
県産杉を木枠に使用、温かみのある電子黒板
[(株)藤村式黒板製作所:ワイドグレーグリン電子黒板]
藤村式黒板製作所は、新潟県の木製家具・黒板メーカーで、EDIXでは「ワイドグレーグリン電子黒板」を紹介していました。
木枠に県産杉を使用していて、温かみのあるデザインが特長です。また、調達可能なものであればどの地域の木材でも対応可能。自分の地域の木材を黒板に使用できる点や木材がもつあたたかみに魅力を感じる来場者が多いと担当の方はおっしゃっていました。
性能としては、黒板のうえにプロジェクターを壁付け設置することで、すぐに使用することができ、スマホ・PC/タブレット端末と連携ができます。また、現役の先生方が驚くほど、チョークの消えが良いそうです。
特別支援教育に関わる先生をトータルサポート
[(株)LITALICO:LITALICO教育ソフト]
LITALICOは特別支援学級の生徒・児童のための「LITALICO教育ソフト」を紹介していました。「LITALICO教育ソフト」とは、まなびプラン・まなび教材・まなび動画の3つを合わせたものです。
まず、まなびプランとは、特別支援学級の生徒一人ずつの教育支援計画・教育指導計画の作成をサポートするアプリです。アンケート形式で生徒の状況を回答することで、その子の特性などが可視化され、学習計画や目標設定をサポートしてくれます。
次に、特別支援学級の生徒のための教材をダウンロードできるサイトがまなび教材。日常生活に必要な考え方を身につけるためのあらゆる教材、約7000点を使用することができるので、先生の教材作成業務の削減にもつながります。
まなび動画では、特別支援学級の先生のための動画を公開しています。授業計画の作り方や考え方について、知ることができ、研修素材としても利用できます。
この「LITALICO教育ソフト」は、昨年からテスト的にスタートし、現在、40の自治体で導入されているとのことでした。
10月に「EDIXオンライン」を初開催
10月5日(水)~7日(金)にEDIXオンラインを初開催いたします。5月に東京、6月に大阪で開催しているEDIXですが、今まで会場に足を運ぶことが難しかった来場者・出展社でも、オンラインであれば全国どこからでも気軽に参加することができます。
今までEDIXにご来場くださった方、まだ来場したことがない方、皆さまのEDIXオンラインへのご参加をお待ちしております。
EDIXオンライン展示会詳細 >>
EDIXとは
学校・教育機関、企業の人事・研修部門など教育に関わる方に向けた日本最大の展示会です。
年に2回、東京・関西で開催をしています。
来場に興味のある方は下記から詳細をご確認ください。