大学のDXとは。なぜ、今多くの大学が力を入れているのか。

大学のDXとは。
なぜ、今多くの大学が力を入れているのか。


1. DXとは

国を挙げて進められているDX(デジタルトランスフォーメーション)。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、今あるものを単にデジタル化するだけではなく、技術によって「人々の生活をよりよいものに変革すること」を意味しています。

ビジネスの世界では多くの業務で波及しつつあるDXですが、行政、医療など幅広い分野においても急速に広がりを見せています。2021年9月にデジタル庁が発足し、日本のDXへの動きはますます加速していくと見られます。


2. 教育にもDXが

海外と比較して、デジタル化、ICT化が遅れていた日本の教育機関も教職員の業務面とともに、授業・講義といった学びの場においても、急速にDXの推進が図られています。

例えば、紙をベースとした業務、電話中心の対応など、アナログなものが多かった学校業務は、システム導入による効率化が図られ、近年では、RPA(Robotic Process Automation)が一部大学でも導入されるなど、あらゆる業務の自動化が本格的に進められています。さらに、コロナ禍で対面授業が困難となった結果、オンラインでの授業は瞬く間に広がり、学び方におけるDXも進んでいます。

また、小・中・高校においてもGIGAスクール構想による児童・生徒に一人一台端末も実現されました。授業での積極的な活用、遠隔授業の実施はもちろんですが、AI分析などによる一人一人の学習状況に応じた「個別最適化学習」など、教育におけるあらゆる場面でのDX推進が期待されています。


3. 文部科学省もDXを推進

学生への授業や教育データの活用など教育自体のDXについて、文部科学省も令和2年12月23日、文部科学省におけるデジタル化推進プランにおいて、「コロナ禍による“個々人の生活様式”を変えるほどの大きなパラダイムシフトの発生」による「急激に進展したデジタル化やオンライン化に、我が国の社会構造が追い付いてゆけず、あらゆる場面・各種活動に影響があった」ことから、「ニューノーマルに的確に対応していくために必要なDXに係る取組を早急かつ一体的に推進していかなければならない」としてDX推進へ本腰を入れています。

大学など高等専門教育においては、DXの推進、普及を図るため「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」として、実施大学を募集。AIを用いた個人に最適化された教育など「学修者本位の教育の実現」に44校、VRを用いた遠隔実験・実習、他大学とのデジタルコンテンツ共有など「学びの質の向上」に10校が採択され、実証が進められています。


4. DX推進が大学の学生募集にも影響?

大学がDX推進に力を入れるのは、大学経営の改善という側面もありますが、少子化時代の生き残りのために、多くの優秀な学生に集まってもらいたいという側面も大きいでしょう。実際、出願・受験・入学のプロセスや学生募集のマーケティング、入学後の講義や実習のDX化のアピールなどで志願者数を大きく伸ばした例も出てきています。


5. 各大学の取り組み

近畿大学

8年連続で志願者数トップの近畿大学では、近大DXとして、好きな所で好きなだけ24時間まなび放題になる授業のオンデマンド化、学内に専用スタジオを設置、超ハイパー高クオリティな授業配信を開発中など、日本一のDX大学をめざして進化し続けると発表、新聞広告なども展開し話題となっています。

 

関西大学

「KandAIVision 150」を掲げ、デジタル技術の活用で時間や空間の制約をなくすこと、多言語翻訳システムを活用して多様な人々との学びあいなど「学生の学修機会の制限・制約・バリアを軽減・除去する取り組み」やLMS(学修管理システム)を活用した個別最適な学びを実現する「学修成果の可視化への取り組み」などDX推進に取り組んでいます。

 

立命館アジア太平洋大学(APU)

APUは、現在94ヵ国の学生が在学し、159ヵ国から留学生を受け入れる体制を整えています。2021年度より、国内初の採用となる学生募集・出願システム「Slate」の本格運用を開始されました。志願者がストレスなく問合せや入試関連イベントへの参加、出願、面接、合格発表、入学手続までを同一プラットフォームで完結できる仕組みとなっており、約20%の業務軽減につながっているそうです。


6. 大学のDX化への課題は?

大学が進めるべきDXは、学校業務や講義・実習だけでなく、研究・開発におけるDXも必要となっています。そして、DXを進めるためには、ICT、AI、DXなどの知識やスキルを持った人材の確保、育成、民間企業との協力も欠かせません。このようなDXの課題を解決し、よい教育環境を整えていくためには、常に最新情報を得ていくことがますます重要となってきます。


7. 教育DXをはじめ、最新トレンドや動向は「教育 総合展(EDIX)」でチェック

教育 総合展(EDIX)は教育分野 日本最大級の展示会です。教育DX、学校業務支援、教育用ICT機器、デジタル教材など、大学や学校など教育機関や企業の人材育成向けのソリューションが一堂に出展されます。また、同時開催セミナーでは、文部科学省や経済産業省、教育DXの先進大学などの講演も数多く行われております。

 

■開催日程

第13回 教育 総合展(EDIX)東京

2022/5/11(水)~13(金)@東京ビッグサイト

第5回 教育 総合展(EDIX)関西

2022/6/15(水)~17(金)@インテックス大阪

 

■構成展

教育ITソリューションEXPO

学校施設・サービスEXPO

STEAM教育EXPO

保育・幼稚園ICT化EXPO

人材育成・研修EXPO

 

会場で皆様とお会いできるのを心より楽しみにしております。

 

教育 総合展(EDIX)公式サイト:https://www.edix-expo.jp/hub/ja-jp.html


EDIXとは
学校・教育機関、企業の人事・研修部門など教育に関わる方に向けた日本最大の展示会です。
年に2回、東京・関西で開催をしています。
 

来場に興味のある方は下記から詳細をご確認ください。